夏の終わりに健康の基礎づくりを

今年は梅雨の戻りが長く、8月らしくない日が続きましたね。わたしの印象では、夏バテの症状が長引いたり、梅雨のだるさを引きずっていたりと、どこか体調が優れない方が多いように感じます。

とくに多く聞くのは、なんだか活動的になれないという声。本来、夏は活動の季節。エネルギーが高まりやすい時期なんです。特別なことをしなくても、いつもより行動的になるだけでエネルギーを高めることができ、健康の助けになります。

ですが、今年は雨の多さからお出かけや運動を控えることが多く、せっかくの活動の季節を堪能できていない状態。しぶとい重だるさを感じたら、秋がくる前にできるだけ動いて、気持ちのいい汗をかいておきましょう。この時期の運動によって、秋から先1年の健康の基礎づくりができるのです。

 

では、どんな運動がよいのでしょう。

ランニングなら、朝や夕方など日差しが強くないときに、早歩きのようなゆるやかなペースで心地よく感じる程度に走るだけでも十分です。ヨガなら、太陽礼拝などエネルギーを高めやすい動きがおすすめ。ヨガ初心者の方やヨガをひとりで練習するのが苦手な方は、ダウンドッグとアップドッグを10回ほど繰り返してみてください。このとき、深い呼吸を忘れないようにしましょう。

運動はハードルが高いという方は、いすに座り、高めの机などに足を乗せて、上体を反らしながら深呼吸を繰り返してみてください。太ももの裏側が伸びるように、いすと机の間隔は調節を。

 

また、この時期に注意してほしいのは水分の摂りすぎです。夏に水などを飲みすぎると消化器系が弱ってしまいます。食欲がなかったり、お腹を壊していたり、腰が痛かったりと不調を感じていたら、水の代わりに白湯を飲みましょう。この際、一度にたくさん飲むのではなく、少量づつ飲むなど水分の摂り方を変えてみてください。

ちなみに、水分をどんどん摂っていいのは秋と冬です。なぜなら乾燥の時期だから。また、泌尿器系の活動が活発になる時期でもあるのです。

そして、暑い時期にはめまいやふらつきも起こりやすいですね。汗がうまくかけていないか、汗をかいても放置して体内に引っ込めてしまったとき(これを「汗の内攻」といいます)に起きやすいです。汗をかいたあとに冷房の効いた場所に入るなら、しっかりと汗を拭いて汗の内攻を防ぎましょう。

汗をうまくかけなかったり、汗の内攻や冷房冷えしてしまった場合は、足湯がおすすめ。足湯のあとは常温の水を飲んで水分補給をしてくださいね。

 

食べ物としては、体の熱を取ってくれるといわれる夏野菜を積極的に摂り、暑さでほてった体を内側からゆるやかに冷やしてあげるとよいですね。暑さで弱っていたり、なんだかイライラしやすいときには、酸味や辛味を避け、ぶどう、マンゴー、バナナなどの甘い果物や甘みのある野菜を摂ります。お酒を飲む場合はワインがおすすめです。夏はアーユルヴェーダでいうピッタの性質が増大しやすいので、これらの食べ物でバランスを整えてあげましょう。

 

夏らしくない今年の夏。季節の変わり目にすこしの工夫で体を調整していくことで、健やかに秋を迎えていきましょうね。

saori by
ヨガインストラクター、発酵食品マイスター。ヨガと食を軸に、心地よい暮らし方を提案している。